対談企画:ATC近藤拓人「スポーツパフォーマンスと呼吸」

スポーツパフォーマンスと呼吸。体にとって呼吸の位置づけとは? 

 

 

 

横隔膜呼吸などがもてはやされている昨今、呼吸とスポーツパフォーマンスの関係についても注目が集まっている。

そこでKMAP出張所第一弾は、アメリカで学んだ呼吸のスペシャリスト近藤拓人ATCのお話をお届け!

 

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○近藤拓人

・全米アスレティックトレーナーズ協会認定アスレティックトレーナー
 ・NSCA-CSCSPRI認定PRT、DNS認定エクササイズトレーナー
 ・グラストンテクニック施術士、キネシオテーピング療法士 他
PRI,DNSのコンセプトにも精通し、全国で「呼吸のセミナー」活動も行っている。

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河合:
最近、PRIDNSなど呼吸に対するセミナーや考察が大きな広がりを見せてます。

そもそもの発端は、「体幹を固めればいい」というような体幹トレーニングのアンチテーゼとして、その内在部の重要性や原始的機能である呼吸というものに目が向けられたのがきっかけだと思います。しかしながら、呼吸筋など呼吸機能に注目が集まる反面、呼吸そのものに対してはないがしろにされている傾向があるように感じる。

呼吸の重要な役割は、酸素の輸送、二酸化炭素によるPHの維持という生理学的な面が大きい。呼吸機能が呼吸筋の働きにのみ影響されると考えるのは少し違うと思います。
「横隔膜呼吸などの呼吸筋のせいで呼吸が深く入っていない、だから内圧をいれましょう」などと説明するトレーナー、治療家が増えてきている。しかし、呼吸はそもそも生命の維持として必要なもので、呼吸機能はまずそのためにあるという事も否めないのでは。
近藤さんはどう見ていますか?

近藤:
ストレスや食事、生活習慣でPHが変化し、自律神経などにも影響をして、呼吸量が増えます。

呼吸筋を使えるようにするというより先に「なぜ呼吸量が増えて、呼吸パターンが変化したのか」というのを見つめるほうが重要と思われる。High intensity(高強度)の運動をして呼吸量が増えると呼吸パターンが変化するというのは自分自身も実感していることです。安静時に呼吸量を調節していても、運動時にパターンが変化すると運動時のパフォーマンスにも影響したりする。

先日、ラグビーのチームの指導をしました。
そのチームには基本的に横隔膜呼吸を提唱しています。ラグビーや格闘技などコンタクトの強い競技では、ベースの胴体固定を作る呼吸をするべき。オンの状態で安静時呼吸は適切でない可能性があるので、オンの状態にあった呼吸への介入が望ましいと思います。
介入のパターンは場面によって変わるということです。

河合:
プロ野球のピッチャーで投球時にも呼吸を意識するという選手もいるが、それはナンセンスと私は思います。
オフの状態では意識しない方が安定する。

自律神経系の影響で体のスイッチをどう入れるのかというのは難しい。
ニュートラルというのは難しく、オンオフどちらの場面でも適応できるスイッチがあるのが重要ということ
安静時、努力呼吸時では呼吸の用途が違う。
例えば肩で息をするのも必要な状況では必要な呼吸だと思います。

近藤:河合

スイッチがオンになる際にオンの呼吸、オフの際にオフの呼吸を的確に分け、その時によって対応するのがスポーツパフォーマンスにおける呼吸機能の重要性だということですね。

 

ありがとうございました!

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