運動する人が積極的に摂取するべきサプリメントとは?オリゴノールに注目。

運動をすることは体に良い事。

確かにその通りです。体は動かさないとしなやかさを失いますし、縮こまった状態が続くと細胞が死滅してきます。

また、体を動かすことで、組織を瑞々しく保つことができますし、強度を上げて負荷をかける事で強くなっていきます。

しかしながら、負荷をかけることのデメリットもあります。

物事にはいい面もあれば悪い面もあります。

 

今回は「運動しすぎで体に起こること」がテーマです。

負荷をかけることによって体の組織はその刺激に対応するように生まれ変わります(ターンオーバーと表現されます)。

負荷が頻繁にかかるアスリートは過剰に一部にストレスがかかり続くので、ターンオーバーが加速されます。

通常ターンオーバーというのは組織の生まれ変わりを促し、体の状態を良い状態で維持しますが、過剰な負荷がかかると問題も起きてきます。

いわゆる「活性酸素」の問題です。

なぜ運動しすぎは体に悪いのか?

活性酸素は体に悪いと言われますが、どのようなメカニズムで発生するのでしょうか。

鍵は、組織の元になりターンオーバーが行われる細胞外マトリックス

細胞外マトリックスには水分に加え、コラーゲンなどの線維、プロテオグリカン、ヒアルロン酸などの基質が含まれます。

簡単に説明すると細胞と細胞の間を満たす物質で、「細胞のベッド」のような存在です。

細胞外マトリックスにはいろんな機能がありますが、炎症状態を把握するということも行います。

過剰な運動などによってターンオーバーが加速すると、ストレスがかかった部分に炎症物質が増え細胞外マトリクスでも感知します。

通常は炎症物質が増えても排出されますが、リカバリーの速度が追いつかないような運動選手にはその炎症物質が塵のように積もり、キャパシティがオーバー。

ターンオーバーが適切に行われず「活性酸素」として蓄積されるというわけです。

活性酸素の除去が必要な理由

つまり活性酸素の除去が負荷の高い運動でストレスのかかるアスリートには必要になります。

細胞のターンオーバーが追いつかず溜まった活性酸素という体の塵を絶えず取り除いてやることが、コンディションの維持に重要です。

また、実は安静時でもミトコンドリアなどの生体内で活性酸素は発生しています。

ただ、身体的負荷が上がり酸素摂取が上がるに伴ってより活性酸素の濃度は高まるというわけで、運動していない人でも活性酸素は無関係ではありません。

活性酸素や酸化ストレスの評価法は非常に難しく、酸化物や酵素、DNA損傷などで間接的に評価する手法が今まで行われてきています。その中で、活性酸素が骨格筋の疲労やエネルギー代謝能力の低下に繋がるという可能性が示唆されています。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/6291524 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/2054745

 

活性酸素を除去するには?

活性酸素の除去にはいろいろな方法がありますが、近年メディアでも取り上げられるワインなどに含まれるポリフェノールの摂取は有効な手段の一つです。

「抗酸化にはポリフェノール」とはよく聞きますが、どんな効果があるのか、簡単におさらいします。

ポリフェノールは野菜や果物などの色素にあたる物質。

いわゆる「色のある野菜は栄養が強い」と言われるヤツです。

血中に入ることで活性され、ポリフェノールの抗酸化酵素はビタミンC、Eなどより1000倍も強力と言われています。

下の画像はポリフェノールが活躍する抗酸化作用に至る経路です。

つまりこのような流れで身体がサビつくのを防いでいるというメカニズムです。

運動による酸化ストレスによりミトコンドリア代謝、酵素、炎症物質などが活性化され過酸化脂質と呼ばれる脂質が酸化したガラクタがどんどん生成されます。 その生成を抑えるのがポリフェノール系になります。

ポリフェノールは酸化ストレスに対する防御機構にかかわる細胞の伝達経路を活性化し、抗酸化作用を高めます。

直接的な抗酸化物質である上に、他の抗酸化の機能も活性化するために二重の意味で強い抗酸化物質となっています

しかしながら、ポリフェノールのサプリメント摂取の問題点としてBioavailability、つまり生物学的利用能という摂取したものが実際に全身循環に到達する割合のレベルが低くなるということがあります。

端的に言うと、ポリフェノールは体に吸収されにくいのです。

 

ポリフェノールよりさらに強いオリゴノールに注目

その点、最近注目なのがポリフェノール系の中でも生物学的利用能が高いのがオリゴノール(Oligonol=flavanol-rich lychee fruit extract)です。

吸収率が高いオリゴノールには強い抗酸化作用があり、運動後の血液中の炎症物質を抑える効果も研究結果として報告されています。

(研究結果)

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21780209 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21780209

私が摂取しているオリゴノールはコレですが、運動を頑張る人、また特にアスリートでなくても仕事がハードワークで常にストレスにさらされているような人は考慮に入れるべきサプリメントかと思います。

 

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追記

また、以下はややマニアックな知識になりますが、追記です。

運動との関係でいうと、ポリフェノールが活躍するのは筋肉痛(DOMS)が発生した時。

血中にポリフェノールが入ると一酸化窒素の上昇により血流量が増加します。これは、一酸化窒素の血管拡張作用によるものです。

すると細胞外マトリックスの環境や酸素供給が上昇し、細胞内のミトコンドリアでよりたくさんのエネルギーを生成することができます。

そのため筋肉痛からの回復が速まり、パフォーマンスを向上させ、体も活き活きとしてくるというわけです。

インシュリン耐久とポリフェノール

また、多くの研究で活性酸素によりインシュリンの耐久性が低下すると報告されています。 インシュリン耐久性が低下すると糖の代謝にも当然影響し、怪我や運動などの過活動からの回復を遅らせてしまいます。 そのカギとなるのがSOD(スーパーオキシドディスムターゼ)です。

SODは細胞内に発生した活性酸素を分解する酵素。その活性の強さは寿命の長さと相関関係があるともいわれるくらい重要です。 SODが酸化ストレスを軽減してくれるのもあり、私たちは防御機構を保っています。 SODは細胞内のミトコンドリアに存在しています。 活性酸素はミトコンドリアで酸素を燃料にしてエネルギーを作るときに、細胞から浸出してしまい遺伝子DNAに傷をつけてしまいます。

そのダメージによりインシュリンの耐久性が低下してしまい、回復を遅らせダメージが慢性的になります。 激しい運動による活性酸素の発生は必然といえば必然です。 つまりその活性酸素の減少、酸化ストレスからの防御を常に行うことが重要です。 そのためにもポリフェノールの役割が重要となってくるのです。

(参考文献)

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18243041 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25174366 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25089366

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11557312 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19433800 http://www.resmedjournal.com/article/S0954-6111(16)30217-7/references https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23253816 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4008802/ https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2764908/

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