スポーツニュースで聞く「ふくらはぎの違和感で登録抹消」ってどういう意味か解説します

今回のテーマはこちらです。

スポーツニュースでよく聞く「アスリートの体の違和感」って一体なに?

 

“ふくらはぎの違和感で登録抹消”
スポーツニュースでよく聞く言葉かと思います。
スポーツの現場では選手は「体の違和感」と表現することが多いです。

痛みでも気のせいというわけでもないが何か変な感じがあるという感覚。

この「違和感」で休んだりすると古株のコーチやOB選手からは根性が足りん!と非難されたりします。
しかし、違和感が本当に体の異常サインだったら可哀そうな話ですよね?

基本的に違和感は日本独特の表現ですが、アメリカでもTightnessもしくはDisconfortと表現されるものは近いかもしれません。

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違和感は危険信号?

この体の違和感、私はあながち根性が足りないだけとは言い切れないと思います。

ヨーロッパなどの健康医療、代替医療系で広がる「内受容(Interoception)」という観点で説明ができるかもしれません。

「内受容」と言われても、普通には馴染みのない言葉だと思いますので、簡単に説明します。

内受容の神経レセプター(感覚の信号を感知するところ)は皮膚組織の下に存在します。
内受容には、主に身体(筋肉、皮膚、関節、内臓)の生理学的な感覚、つまり温かい冷たい、痛い、くすぐったい、痒い、触られた感覚、さらには空腹などの内臓の感覚を感知します。

これらの刺激は脳にある大脳皮質の島皮質に送られます。

体の刺激を感知するルートは2種類あって、1つは固有感覚の伝達として知られる脳の一次体性感覚野という部分へ伝達されるルート。もう一つが内受容から島皮質に送られるルートです。

ちなみに固有感覚受容器も筋肉や関節に存在し、関節の角度を感じたり、運動の実行やその筋肉への伝わり方など姿勢や運動の制御に関係しています。

内受容と固有感覚受容は似ているけれども、感知するものが違って、脳への信号の送られ方も別ルートだということです。

内受容が感じる体の違和感

しかし、実が内受容は感覚神経だけではなく恒常性の維持にも重要な役割を持っています。すなわち動作であるとか競技、日常生活においての統合性も一部担ってきます。

そんな内受容からの伝達を受け取るのは自由神経終末というレセプターで、体の筋膜などに幅広く存在しています。

筋肉などの筋骨格系には感覚神経がわずかしかなく、動きを伝達、感知を担うのはこの自由神経終末がメインとなります。
それらの神経レセプターは非常に多く存在し、体を動かす鍵になります。

自由神経終末のいくつかは温度や化学物質などの変化、その他さまざまな刺激を感知します。

そのために皮膚が引っ張られる感じなどちょっとした感覚の変化が内受容として認識されることがあります。

やっとここまで来ました。

これがいわゆる「体の違和感」というやつです。

トップレベルのアスリートは自分自身の体の感覚に繊細です。

ちょっとした感覚の変化、「なんかいつもの動きと違う」という感覚を敏感に認識しています。
つまり体調の変化などで内受容の感覚が変化し、筋肉や組織には大きな問題はないにも関わらずそれを違和感と感じる可能性があります。
もしかしたらそのようなサインが大きな怪我を未然に防いでいる可能性もあります。

根性はスポーツにおいて重要です。ですが、体は繊細なものです。大きな怪我をする前に自身の体の感覚をもう少し繊細に感じてみてはいかがでしょうか?

体には内受容というメカニズムがあり、そうした繊細な変化を感じる力があるのです。

もちろん気にしすぎは逆効果です。

しかしながら実は筋膜がその内受容に影響するという研究は確かなものがありません。まだまだこれからの分野で今後の研究が期待される分野でもあります。

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