運動後の糖質補給問題
マッチョボディを手に入れるべく筋肥大に励むトレーニー、またトライアスロンなど糖質を主要なエネルギーとするスポーツ愛好家にはトレーニング後のリカバリーに筋グリコーゲンの回復は必須!
スポーツの中、スポーツ後の糖質補給の重要性はだいぶ知られるようになってきましたね。
筋トレ中に筋グリコーゲンが不足した状態だと体がタンパク質をエネルギー源として使ってしまう。そうすると、筋肉を成長させるために必要なタンパク質量を失ってしまうことになる。
また、トライアスロンや長距離ランなどのエンデュランス系スポーツでは、筋グリコーゲンが不足しているとエネルギー不足になり動けなくなる。またエネルギー切れを起こすとスポーツ後の疲労感も増す。
そのためにも運動後には糖質を摂取しないと!というのは正解。
そして、やっぱり高品質のサプリメントの方が吸収がいいし、回復を考えるなら値段が高くても仕方ないと推測する人も多いようです。
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マックと高価なサプリは機能が一緒
しかしながら、衝撃の研究が!
「マクドナルドとサプリメントでは筋グリコーゲンの回復に違いがなかった」(参照論文)
実験では、被験者が7日間20キロのタイムトライアルの自転車こぎをしました。 その後に、リカバリーのための栄養を摂取。
片方のグループでは、マクドナルドのパンケーキ、ハッシュドブラウン、オレンジジュース、2時間後にハンバーガー、ポテトにコーラを摂取しました。
もう一つのグループでは同じ運動をした後、マクドナルドのグループと同じカロリー、ほぼ同じ三大栄養素の割合のスポーツドリンクとオーガニックバー、プロテインバー、エネルギーバーを摂取ました。
すると、直後、4時間後のどちらでも二つのグループに筋グリコーゲンの濃度は大きな差はなかったとのこと。
さらに、インシュリン、コレステロール、中性脂肪も大きな差はなかったそうです。
大人数の被験者を使った強い研究ではないにしろ結果としては高価なサプリメントを取っていた人には非常に残念な結果。。
しかし!だからといって「じゃあマック好きだから運動後は毎日マック食べよ」というのもちょっと。。
この実験は、短期間のリカバリーを目的としたものなので、ファストフードでも筋グリコーゲンの回復という目的に合致しましたが、健康という側面を考えたらどうでしょうか?
「スーパーサイズミー」という映画をご覧になった事はありますか? 30日間連続でマックを食べ続けたら体重は11キロ、体脂肪7%、BMIが3増加し、うつ症状や性欲減退、肝臓の炎症が起こったという人のドキュメンタリー映画。壮絶です。
やはり中長期的にはファーストフードは健康的な問題があります。 何にしろ極端なのはいけない。
ですが、高品質でないとと神経質になりすぎて経済的な負担をこうむるのも運動を続けるのにマイナスの要素になりえるので要注意です。
ただ筋グリコーゲンの回復はいずれにせよリカバリーには重要ですよ!
参照論文 Int J Sport Nutr Exerc Metab. 2015 Oct;25(5):448-55. doi: 10.1123/ijsnem.2014-0230. Epub 2015 Mar 26.
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